カン・ロアメ's Blog

~海外に住んでみて見えた日本の日常生活について思うこと~

「失礼」「恥かしい」「迷惑」に過敏すぎるわけでもない?日本人

「そんなこと恥ずかしいからやめなさい」

このセリフは本当に日本人の親の口からよく聞きます。

 

「相手に失礼でしょ」

「迷惑がかかるから」

これも聞きますが、「そこまで?」と思う場面も少なくありません。

 

というのは、日本では「失礼」「迷惑」の質やレベルが大体均一だから、

足並みを揃えようとしてしまうのだと思います。

良い悪いと言っているのではありません。

 

すごく不思議なのが、こんなに口酸っぱく言われても

あまり子供のころから言われて育たない国の子ども達と比べ

大人になったら

そんなに人間的に礼儀レベル(?)が変わらないのでは…?

と思う事です。

 

欧米では紳士淑女教育がされる家も多く

反対に、すごく開放的で「え?」と思う家もあったり、

日本より振れ幅が大きい気がします。

 

中国や韓国系の人のビジネスの進め方は、時に強引過ぎと感じたこともあります。

 

東南アジアでそれまで家族ぐるみでお世話になった家庭教師の先生が

無言でレッスンをドタキャンし音信不通なこともありました。

(その前に必ず行く、と言っていたのに。。。何か事情があったのか、今ではわかりません)

 

つまり、「礼儀」「思いやり」の質やレベルが、多様であり

相手は「失礼」と思っていないからできることで、

あるいは、思っていても、「謝る人」と「謝らない人」がいて、

こちらがそれを「不快」と感じたなら関係はそこでお終いににましょう、

また機会があれば、、というだけのアッサリしたものです。

 

日本なら「ここは謝る」のが"当然"の場面でも

感覚が違う人もいるのです。

 

 「謝る」の意味や種類も明確で、「すいません」のような便利で曖昧な言葉は

外国であまり出会ったことがありません。

 

さて、日本以外だと、子どもは

「もともと迷惑がかかる存在、行儀良い子はめずらしい」

ぐらいの感覚(特に小学校前くらいまで)という気がします。

大人にちょっとぶつかったくらいでは、まず謝らない。

 

バスや公共施設で騒いでも、もちろん親は注意しますが、どうしてもうるさい。

靴でイスに乗る。お母さんも困り顔。

でも日本ほど冷たい目で見られることはありません。

皆「まぁ、子どもってそーだよねー」という感じです。

車内の席もまず、子どもとお母さんに譲ります。

(だってチョロチョロされても困るし。。。笑)

 

また

帰宅ラッシュ時間に大荷物+ベビーカー+幼児(しかもうるさい)が電車に乗って来たり

 

通勤ラッシュ時間の電車に大きなクーラーボックスで何か運ぶTシャツ+ビーサンのおじさんが乗ってきても

 

誰も気にしません。

いや、気にはなります。彼らの半径1mは近づけませんし。。

 

でも、身なりなどで大体の予想がつきます。

あぁ、、タクシーに乗る余裕がないのかな、、と。

そしてもうジロジロ見ることもなく、皆すぐ忘れます。

KYだとか思いません。

 

日本の電車では一車両内の人々が

大体、生活レベルや文化が一様で、単一民族ということもあり

礼儀のレベルも皆近く、民度が高いのでしょう。

 

しかし、日本でも土地や年齢によって礼儀が異なるのと同様に

海外から見て、日本人て失礼だよな~~~

と思われているだろうことがあります。

 

一つは、ビジネスの決定の遅さ

出張で相手の話が、こちらが事前に聞いてたのよりかなり進められてたのは

「強引」ではなく、数日しかいないこちらが決定しやすいように「配慮」してくれたのかもしれません。

日本的な「上と相談して後日連絡します」は少し「失礼」かもしれません。

 

曖昧な表情もやはり「失礼」になります。

相手の立場になって考えれば、どっちつかずの反応は嫌だし

答えが早い方が良いですよね。

 

「相手を傷つけないように」と婉曲にした気遣いは、ありがたがられるどころか

「自分が責任や罪悪感を持ちたくないのだな」と判断されてしまいかねます。

 

 

もう一つは、親しい間で目を見て心から「ありがとう」「ごめんね」を言わない

「褒めない」ところです。空気を読み過ぎて、、、

 

中国では、隣の席の親しい友人に消しゴムを借りる時はもう無言です

ありがとうも言いません。それが親愛の証拠。

でもここぞという時は、「ありがとう」とオーバーくらい喜びます。

 

妻/夫がドレスアップすれば、本心はどうあれ、

相手の目を見て「素敵だね、とてもいいね」と褒めます。

子どもがテストで良い点をとれば「すっごいじゃない。さすがだわ天才」とオーバーに。

 

日本の熟年夫婦の、夫が妻に謝らない、妻が夫に目を見て笑顔でありがとうを言わないところ。。。

 

他人にはあんな失礼に敏感なのに。。

 

夫婦はもとは他人です、子どもだってやがて自立します(他人の様になります)。

 

  外では、”元気に挨拶” なんて言いながら。。

 

 

 

 毎日一番お世話になっている人に

目を見てお礼や謝罪は言わない

(恥ずかしいから。言い訳としては、言うと逆にワザとらしくなるから)

 

建前:他人には礼儀正しい国

本音:身内には面子(メンツ)の国

 

かもです。

 

以心伝心、、言わなくてもわかる、、そうかなぁ。。?